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爬虫類では上級者向けなイグアナ

イグアナ

爬虫類好きのなかでも、飼育しているとちょっと一目置かれる存在のイグアナ。見た目が恐竜のようでかっこいい、子どもの頃の姿がかわいいと人気はあるようですが、実際に飼育するとなるとなかなか大変な動物のようです。それはいったいなぜなのでしょうか?

イグアナを飼うための心構え

かつては爬虫類ブームの火付け役ともなり、飼育している人の数も一時期はかなり多かったイグアナですが、最近はかなり下火になってきました。その理由はやはり、世話が大変なこととその大きさです。子どもの頃は手の平に乗るほど小さく、ミニ恐竜のようないでたちでかわいらしいのですが、大人ともなると体長180センチにもなるのだそうです。そうなってしまうと体の大きさに合わせた水槽やゲージを用意するのはかなり大変ですね。置き場所だけでなく、値段も相当なものになってしまいます。なかにはゲージに入れることを断念し、部屋で放し飼いする人も多いようです。

さらに見てお分かりいただけるように恐竜のような姿をしていますので、するどいツメに強いアゴ、固い尻尾を持っています。爪が皮膚にじかに当たれば大きく裂ける危険もありますし、尻尾も当たっただけでみみずばれができるほど。アゴも相当な力を持っていますので、うっかり噛みつかれれば大けがする可能性だってあるのです。イグアナ自身に攻撃する気はなかったとしても、人間の扱い次第では危険な動物になりうる存在であることは、忘れないようにしましょう。

ですが、よくよく考えてみるとこれらのことは犬や猫にも当てはまることです。犬も場合によっては飼い主にかみつくことがありますし、気性の荒い猫だと引っかかれるなんて日常茶飯事。大きさも大型犬であればイグアナぐらいまで成長する種類もいますし、犬は猫は基本的に部屋で放し飼いですね。世話が大変、というのはあくまでほかの爬虫類と比べてという話ですので、犬や猫を飼育したことのある人ならばそこまで重く受け止めなくてもいいのかもしれません。

イグアナの魅力

イグアナを飼ううえでのデメリットばかり紹介してきましたが、もちろん他の動物にはない魅力もたくさんもっています。では実際に飼っている人は、どのような部分に魅力を感じているのでしょうか。

まず最初にあげるのが、非常に賢いということ。犬や猫と同じように誰が飼い主かを理解し、きちんと判別することができます。そのため、部屋で放し飼いにされていたりすると飼い主のあとを追いかけたり、ときには甘えるように近付いてきたりもするそうです。さらには飼い主の感情の変化もきちんと感じ取ることができるようで、笑っているとき、怒っているときで態度が変わってきます。ほかにも名前を呼ぶと近付いてきたり、トイレをおぼえたり、なかにはドアをあけたりするものもいるのだとか。

飼い主の感情を感じ取ることだけでなく自分の感情を表現することにも長けていて、模様やエサの好き嫌いを主張することもあるそうです。このように意思の疎通がはかれる部分はほかの爬虫類にはない特徴ですので、ペットというよりもパートナーという認識を持つ人が多いのだそうですよ。

さらにほかの爬虫類と違う点でいえば、グリーンイグアナに限った話ではありますが草食動物である、ということです。ヘビやカメレオンなど肉食の爬虫類のエサは冷凍マウスや生きたコオロギです。そのため飼い主がマウスを解凍したり、生きたコオロギをストックしたりして扱わなければなりません。平気な人にはなんともなくても、苦手な人にはかなりつらい作業ですので、エサが理由で飼育を断念する人は非常に多いのだそうです。

その点イグアナならば果物や野菜が主食ですのでそのようなつらい作業もなく、いつコオロギが逃げ出すかおびえながら暮らす必要もありません。この草食である、ということは爬虫類を飼育するうえでとてもポイントが高いのではないでしょうか。

そして意外な点でいうと性格がとても温和だということ。あの凶暴そうな見た目からはイメージしにくいですが争いを好まず、のんびりと過ごすのが大好きな動物なのだそうです。そのため飼い主に襲い掛かったりすることも滅多にありません。しかしオスの場合、発情期になると非常に不安定になり凶暴になるので気を付けてください。この時期のオスはメス以外を全て敵と認識するうえ、交尾できないストレスでかなりナーバスな状態になっていますので慣れている飼い主にも襲い掛かる危険があります。普段放し飼いの場合はサークルで隔離するなど、安全対策が必要になってきます。

いくつか注意しなければいけない点はあるものの、イグアナは犬や猫のように生活していく中でのパートナーになれる魅力を持った動物であることは間違いありません。コミュニケーションもとれますし、日光浴ついでに散歩に連れ出すこともできますので、飼い主にとってもメリットの多い動物ですね。覚悟と責任をもって飼うことができれば必ずやあなたにとって、かけがえのない存在となることでしょう。