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一大ブームを巻き起こしたウーパールーパー

ウーパールーパー

ウーパールーパーというと、1980年代後半の一大ブームを連想する人は少なくないでしょう。日清の焼きそばUFOのCMに宇宙からやってきた、というふれこみで登場したウーパールーパーは、そのかわいらしい見た目から一気に注目の的となりました。

そんなウーパールーパーですが、実は名前すら本当の名前ではない、ということをご存知ですか?知られざる生態について、知ってみてはいかがでしょうか。

ウーパールーパーの本名は?

日本ではおなじみにのウーパールーパーという名前ですが、実は日清が作り出した造語です。CMの雰囲気のように、宇宙からきたようなイメージを持たせたいがためにつけられた名前で、本当の名前はアホロートルやメキシコサラマンダーと呼ばれています。海外ではメキシコサラマンダーのほうが一般的のようですが、日本ではアホロートルが主流のようです。

アホロートルは両生類の一種で、イモリやサンショウウオなどの仲間です。メキシコが原産で湖や運河などに生息していましたが現地では食用のために乱獲され、絶滅が危惧されるぐらい数が少なくなっています。現在ではほとんどの地域で絶滅してしまっていて、メキシコで見られるのはソチミル湖とその周辺だけなんだそうですよ。そのため絶滅危惧種として指定されており、野生のものをとるのはもちろん国際的な取引も制限されている、非常に貴重な存在なのです。

しかし一方で100年以上前から実験用動物として研究、繁殖が行われています。その過程で繁殖させたものは実験に使われるだけでなくペットとして流通されていますので、ワシントン条約で制限されている現在でもペットショップで手に入れることができるのです。

非常にかわいらしい顔をしているアホロートルですが、両生類なので肉食です。自然では具体的になにを食べているのかはわかっていない部分が多いようですが、カエルと同じように昆虫や小魚などが主食なのではないかと言われています。繁殖に関してはかなり研究が進んでいるものの生態に関しては謎が多く、さらに絶滅危惧種となってしまったため調査を行うこと自体難しいのが現状のようです。

ウーパールーパーの特徴

ではウーパールーパーことアホロートルの特徴について紹介していきましょう。まず目に付くのが首のところにある突起というか、ツノでしょうか。ほかの生物にはない、最大の特徴ですね。さらに言えばイモリの仲間なのに魚っぽいことなどがあげられます。これらは、アホロートルの最大の特徴に関係してきます。

カエルからもわかるように両生類は子どもの頃を水中で、大人になると陸でも生活ができるよう姿かたちを劇的に変化させます。これを一般的に「変態(へんたい)」と呼ぶのです。

しかしカエルと同じ両生類のはずのアホロートルはなぜか変態を行わないままのものが多く、水中で生活していた姿を残した中途半端な状態で大人になってしまうことがあるのだとか。これを「ネオテニー(幼形成熟)」と呼んでいて、アホロートル最大の特徴かつ魅力としてあげられています。そのため水中で生活していた頃のエラは首の横の突起として残り、魚っぽいのも変態前の水中生活の名残なのです。イメージでいうと手足の生えたオタマジャクシ状態、といえば分かりやすいでしょうか。

なぜ変態を行わないのかは諸説あり、いまだに解明されていません。そのためペットとして飼育していてもときには変態をしてしまうこともあり、見た目は普通のサンショウウオと変わらない姿となってしまうこともあるようです。ネオテニーが魅力なのにサンショウウオになってしまってはがっかりですがこれが本来の姿ですので、最後まできちんと飼ってあげてくださいね。

かつては一世を風靡したウーパールーパーことアホロートルですが、実はその生態はご存知ない人が多いはず。名前からして違っていたことは驚くべき事実ですがネオテニーのようにほかの生物にはない特徴を持った、非常に興味深い動物と言えますね。もしペットショップなどで出会う機会があれば、じっくり観察してみてください。